2007
10.10

SOS 番外編

オヤジのご子息がごく最近、400ccのスポーツバイクを手に入れた。

「オヤジには絶対貸したくない、危なっかしいんで」と言っていた。

息子の留守になる日を確認して勝手に乗った。ばれないように。

しかし、「ガソリン満タンになっていたっけ、勝手に乗りやがった、あのオヤジ!」

律儀な方だ。

2007
10.09

SOS 最終章

ただ、手段は「オフロードバイク」なだけ。

農耕民族の歴史を持つ日本人は働き者、食べる為に働く。

今はナンセンス。今は崩壊しつつあるが、終身雇用でのご時世、いかに楽に、無難に、定年を

迎えるかが最良の人生。仕事では責任重大、子供の成長を願い、家族団らん、親が歳老い、

看病しなくちゃ。

はちきれて遊ぶ瞬間は、人生の中でいかほどのものか?

楽しくやろう!ゴルフでもいい、山登りでもいい、なんでもいい、体が自由に動くのは何歳までか?

主人公S氏は、ちょうどその谷間の楽しい自分の時間を見つけてた。「バイク」で。

彼はハードな仕事を担ってる。体の調子が悪くとも、医者にもいけない。

先日、やっとの思いで検診にいった。ここが痛いとか、食欲無いとか、気持ち悪いとか、先生に訴えた。

本人は重い病気にかかってるものだと思い込み、常々、あと何年生きられっべか、

とポツンと真顔でつぶやくことが多くなっていた。

自分も彼のことは大好きで、ずっとお友達でいたいし、まだ一緒に遊びたい。まだ50歳前なのに・・・。

「あのヤブ医者、おれ具合悪いって言ってんのに、何にも悪くないといってあがる。血液も正常、

ガンマ何とかも正常、健康そのものだと!よし、まだバイク乗れる!今度のSUGO貸切はいつだ?

10/24?よ-し、会社休むぞ!」

 

二口峠で一回死んだ人生、何でもできる。SUGOで誰が餌食になるのか?

いつもの笑い声がカワサキオート山形の店内に響きわたり、周りのお客さんを笑顔に包んだ。


2007
10.07

SOS 第4章

10/6土曜日の昼下がり、スタッフAの携帯に「店に誰かいねーが?」

つまり、今からボロバイクを引き上げにいくので、お客さんで手伝ってくれる人、店に誰かいませんか?

ということ。

店主の私でなく、スタッフAの携帯にTELするなんて、私に後ろめたい気持ちでもあるのだろう。

誰もいましぇ-ん!!!!一人で行ってこ-い!!!目じりが下がった寂しそうな顔が目に浮かぶ。

いやいや、同情などしちゃいかん。思い出した、その当日、店へ帰って熱弁してたとき、

「今度の土曜日、バイク引き上げてきたら、みんなで芋煮会でもすっべ!へへへ」 な、なにぃー!

いつまでも主人公でいるな!楽しいツーリングでも行ってきたかのように。

しかし、dera君は見捨てなかった。稲刈りをほっぽりだし、引き上げの御手伝いに現場へ。

解体作業はスムーズに進んだ。現場でエンジン、Gタンク、シート、他外装を取り外し、

車までの悪路1.5kmを往復、この光景を知らない人が見たら★?*”$+#。

 

エンジン背負ったオヤジの後姿は、芝刈り帰りの桃太郎のじいちゃんよ。



「いやぁ、山はいいなぁ、猿もいるし、鳥もピーピーって、気持ちいいーっ!」

相変わらず・・・。

つづく

2007
10.07

SOS 第3章

もはや彼の脳裏には、DTとの別れの悲しさだけしか残ってない。

とどめを刺すようにスタッフAは「蹴っ飛ばして崖から落としてやっべ、そのうち土に返る」

「崖っぷち犬」と化したDTには救われる道は閉ざされた。犬は救われるのに。

 

あらためて救出にこよう!という彼の独り言か?問いかけ?は我々には聞こえなかった、ことにしよう。

もう、電灯無では歩けない暗く静粛な山道に彼の独り言だけがこだました。「来週の土曜日・・・deraと

一緒に・・・ん-、フォークばらして・・外装はずして・・・」 かわいそうなdera君。

店に帰ると、何人かのお客さんが待ち受けていた。

すると、どうでしょう!オヤジは水を得た魚のように、今日の出来事をみんなに面白おかしく

話してるではありませんか!しかも、来週一緒に救出作業を手伝ってくれる人足を募ったりして!

生きるって素晴らしい!さっきまで生死をさまよった人とは思えない、自分勝手なオヤジ。

「俺、足の骨でも折って、歩けなくて、携帯もつながらなかったら、捜索願いでてたべね。ガハッハッハ」

最後の最後までことの重大さに気がつかない「オヤジ」である。バカヤロー!

つづく

2007
10.06

SOS 第2章

現場に着いたときはもうすでに陽は落ちていた。

本人はあの性格なので、通りすがりの車のおじさん(よくいたもんだ!)に声をかけ

ヒッチハイクで下山途中であった。

 

我々にあってホッとしたのか中年のオヤジ顔がほころんだ、のは一瞬、

「水もってきたが?のど渇いて、だ-めだ!水、水!」

こっちは仕事を中断して来てやったにもかかわらず、ねぎらいの一言も無く、水だって!

相変わらず、わがままなオヤジ。困ったもんだ。

「なに-。もってこね?バッガヤロー!」怒られた。

悪びれる様子も無く、いつもの様に、この状況に陥ったいきさつを語り始めた。

しかし、彼の目的は、ただ、DT200のボロバイクをどう救出するかのみである。

こちらは、生きてて良かったと心のそこから安堵?してるのに。バイクなんかどうでもいいようなもの。

ようやく現場に到着。しかし・・・・。どうしようもない。彼は是が非でもバイクを持ち帰らなければならない。

「無理!無理!無理!今日は帰ろう。」と投げやりに言うと、まるでおもちゃを買ってもらえない

子供のように、しゅん、言葉が消えた。

つづく(まだ書き足りないので)

2007
10.05

SOS 第1章

 

四面楚歌。この状況のためにある言葉。ハンドルが折れたDTをここまで追い詰めた犯人は誰だ。

または、写真撮影のため、ヘリコプターでバイクを持ってきたのか。ありえない・・・。

謎を明かそう。

 

息子達がもう親離れして、パパと遊んでくれない。

ならばと、バイクでも乗ってどこかに行こう!ちょうどSUGOでMX東北選手権開催。

つばさ君も出ることだし見に行こう。仕事で疲れ果てた体を休めて、家で休んでればいいものを。

帰り道、秋保側から二口峠を通って林道ツーリングだ-い。いえーい!

愚か者よ。台風9号で山形側は壊滅してるとも知らずに。

山形側に入って数キロ、初めて異変に気付いた。

「ここだけ越えれば大丈夫。」

ところが、見る見るうちに、更にひどい事態に。

大きな石にフロントタイヤを取られ、崩れた斜面にヤッホー。・・・落っこちた。

自力で折れたハンドルのバイク引きずり出し、この画像のところまで持ってきた。

「しっかり 開けろ」などといってる場合ではない。そこからはもう、一人でどうすることもできなかった。

つづく。


2007
10.04

SOS 序章

途切れ途切れの不可解な電話。

「お~!落ちた。崖から落ちた。ハンドルと海中電灯もってきて。」

超山形弁での会話を共通語に変換するとこんな具合のSOS。

何が起こったのか。現場へ到着すると謎が解けた。

 

ここ、地元でも有名な二口峠。先日、何人かのお客さんがここを越えて宮城県へ

越えようとして、ひき帰して来たとこ。台風9号の爪痕で、山の土砂や大きな石が崩れ落ち、

道路が寸断されていてとても行けない。

今回は無謀にもそこにチャレンジしたオヤジがいた。

画像で解り難いかも知れないが、DT200がある場所は、崖と大きい石と倒木に囲まれている。

なぜここにバイクがあるのだろう?

つづく。

2007
10.03

家宝!?

「NATIONAL」の文字が浮かび上がる、「電気鉛筆削り」。

 

お~、とか、あ~とか声を上げてうなづいてるあなた、同年代。

約40年前の代物。まさに、ゼッツーより古い。

手動式の鉛筆削りが全盛の頃、親に買ってもらった自動式。

削り具合を示すランプもあり、今も現役バリバリ、娘達が毎日使用。

これが、たまにバイク屋でも使うんだな。へへへ!



ご覧のように。さあ、どういうときに使うのか解ったらご来店を。

美味しいコーヒープレゼント!

2007
10.02

あぶら

昨日、とっても嬉しい差し入れ。「体脂肪計」。

 

要するに体の「あぶら」は何パーセント?ということ。

気になる、お年頃のボクは早速計測。まずは体重。



39歳までは22%未満、40歳以上は23%未満で標準。

おせっかいな外野の皆様の視線を浴び、ちょっと不安を抱えながら・・・。



「22.8」 セーフ。標準だ-い。

よし、コレで今日もBEERがうまい!

基準値超えてる方は必ず「SUGOオフ貸切」参加のこと。

ご来店の方は、当店入り口の「体脂肪計」で計測してからお入りください。

2007
10.01

9/30は

昨日9/30(日)は全国的にモータースポーツ大盛況!

エンデューロにMX東北選手権、富士ではF1と。

先日、SUGOオフ貸切でMr藤原氏に、「9/30の定義のEDは出場するの?」と聞いたら、

「ボクF1の日本グランプリに出るの」との回答・・・・・!?



ななに?とうとうF1レーサーを目指すのか?泥遊びに飽きて。F1でジャンプでもすんのか?

「レース中に、トラブルあったレーサーをマジェの後ろに乗せてで運んでくるの」との役割らしい。

でも、世界中で注目するF1でこのような役割でも、身近に経験できるのはすごいこと。

レースは雨天で荒れたらしいが、彼の仕事はどうだったか、今度詳しく聞いてみよう。